みなさんこんにちは。
東京ビッグサイトで開催されるグッドライフフェア2022まで、準備日を含めるとちょうど後1ヶ月となりました。
お陰様で準備の方も少しづつ少しづつ進んでいて余裕を持って当日が迎えられる状態になるのではと思っております。
さて、本日は樺(カバ)瘤の木軸ペンをお知らせしたいと思います。
思い出深くめずらしい木目のボールペンです。
産地は長野県中央アルプスの麓、標高1700mに自生していたダケカンバの瘤を使用しています。
工事現場の支障木として自身が伐採を行いました。
今では珍しくなってしまいましたが、私が現場で伐採した樹を製材し、乾燥させて加工まで、すべての工程を行った素材になります。

山の仕事を行っているとつくづく感じますが、杢の良い木材の少なさ、瘤の発生確率の少なさ。本当に少なく貴重で希少な素材をペンに加工させていただいていると感じます。
素材の特徴は、瘤材としてはあまり瘤杢を表してはいませんが、腐食菌が少し入り込んで珍しい木目を創り出しています。(腐食菌のことを業界ではスポルテッドと呼びます。)

スポルテッドは黒柿のように木目に関係無く木目の中に侵入して様々な模様を描き出します。一方で菌なので、入り込みすぎた木材は強度を失いもろくなります。
私が販売する木軸ペンは素材がしっかりしたままの強度のある素材しか扱いませんので問題ありませんが、一般的にはスポルテッドが入った木材は少し弱くなっていると思っていただくことが良いかと思います。

画像を見てみるとキラキラした木目とスポルテッドが融合し、とても素晴らしい景色を創り出しています。

思い出深い樺瘤のボールペンですが、瘤が小さく数本しかペンにできず、その数本も販売済になってしまっており、この美しい模様のペンはこれが最後になってしまいます。
興味のある方は是非minneさんに足を運んでいただければと思います。
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