当工房では天然素材による材面の保護を行っています
- 樹の温もりや手触りを感じて感じてもらうことを優先し、一般的に使用されているニスは使いません
- 材面の保護は天然素材のくるみ油と蜜蝋を混ぜ合わせた蜜蝋ワックスで行っています
ニスを使わない理由
ニスは木材の表面に薄い樹脂の膜を張ることで、水や汚れ等の侵入を防ぐので、木材を保護する目的としては高い効果を発揮します、ですが、その対価として、温もり・手触り・香りを無くしてしまいます。当工房ではその無くした効果こそが、皆さんに木材の素晴らしさを知ってもらうために必要であるとの信念を持っています
蜜蝋ワックスを使う理由
- 木材が製品になって間もない頃は材面が保護されておらず、極端に汚れ等に弱い状況になっています。そのためにニスを使わずに木材が汚れからある程度保護される仕組みをつくらなければなりません。そこで天然自然素材で誰が使っても安心・安全なくるみ油と蜜蝋を混ぜ合わせた蜜蝋ワックスに目をつけました
- 蜜蝋ワックスは木材にくるみ油を染み込ませ他の汚れや水分を侵入させにくくして、その上に蜜蝋のワックスを塗ることで更に木材を保護する効果をアップさせることができます。もちろんニス程汚れを防ぐことはできませんが、その代わり、愛着の湧く経年変化を感じることができるようになります
経年変化とは
- 木材は使い込む程に少しづつ、少しづつ、手の脂によってコーティングされて、見た目や手触りの質感が変化していきます
- 木材は樹種によっては製品になってから、樹種毎に違う時間をかけながら徐々に色合いが変化していきます。その変化は一般的には薄い色から濃い色へ変化しますが、中には濃い色から薄い色へ変化していくものもあります