さっそく売り切れてしまったのですが一応記録として記事を作っています
欅・玉杢・神代 それぞれ価値がありますね
①欅は古来より私たちの身近にあり、日本を代表する有用な広葉樹でした
建築物や小物など欅から作られたものは丈夫で割れにくく大変重宝されてきた木材です
建築材としては富山県にある国宝瑞龍寺では仏殿内部は総欅造となっていて私のような欅が好きな方には是非足を運んでいただきたい場所になっています
②玉杢とは欅やタモなど、樹齢100年以上の古木の樹皮に近い場所にボコボコと円や楕円の水面に浮き出るような模様を表す木目のことで、特に欅のような硬い木材に現れる玉杢はツヤ、光沢、赤味の強い色彩などが好まれ希少価値が高いこともあって高値で取引されてきました
③神代とはいわゆる埋れ木で一般的に1000年以上地中に埋もれていて、炭化が進み元の樹木の色彩から神代色へ変化したものを神代木と呼び、名前の由来は神の時代を生きていたことから【神代】とロマンのある呼び名が付いたみたいですね
基本的には都市開発など、地面を掘り起こす作業の途中で掘り起こされる以外に見つかる機会が少ないみたいで、割れやすかったり、歩留まりが悪かったりと価格が高くなってしまうことは理解できてしまいます
今回使用した神代欅の色彩は灰色と緑色が混ざりあったような色をしており、まさに神代色をしています
ある方からのご厚意で仕入れることができた貴重な神代欅の玉杢の素材によって物凄く価値の高いボールペンを製作する機会を得ることができました
玉杢の乗ったボールペンは2本しか製作できなかったので、残り1本は引き出しの奥へそっとしまっておきます
そのうち価値を理解していただける方がいればそちらで大切に使っていただこうかなとも思っております
また良い素材を仕入れることができるのか、機会に恵まれるのか、素材との出会いもまた運に左右されますので、1つ1つの素材との出会いも大切にして、良い商品を作って行きたいと思います
コメント