先日めずらしい杉の杢板を仕入れることができました
当工房では杉といえば屋久杉(小杉)といった認識で内地の杉を使ってペンを制作することはなかったのですが、瘤材のようなうねりのある素材だったので面白い木目のペンになりそうだと思って購入しました
普通の杉に比べると樹脂が強く、香りは屋久杉に似ています
年輪の幅は普通の杉と一緒なので木材の強度としては広葉樹より劣ってしまいますので、少し木軸ペンとしては頼りなく、ハードな使用には適していないのかなと思います
私が一番目を惹かれたのは屋久杉の光明に似た、光が屈折し、それでいて規則性のないランダムな木目が出ていることで、ペンに仕上げた時にも素晴らしい景色を作り上げてくれることを期待しています
ですので出来上がりを楽しみにしていただければと思います
さて、少し蛇足で屋久杉と普通の杉の見分け方を記事にしてみます
左が屋久杉、右が普通の年輪の杉です
あっけない話ですが見分け方はめちゃくちゃ簡単で基本的には年輪の幅で判断できます
普通の杉は数を数えれる位の年輪幅で屋久杉(本物)は数を数えることが困難な位の年輪幅をしています
後は屋久杉特有の甘いような脂の強いような香りで判断できますが、香りよりも年輪幅で判断することが多いと思います
左が屋久杉(1000年杉) 右が普通の杉です
いかがだったでしょうか、世の中には普通の杉でも屋久杉と言って販売している商品を良く見かけます
屋久島に生えている杉と屋久杉(1000年杉)はまるで違う性質を持っていますので屋久杉を購入したいと考えている方は年輪の幅を参考に検討されると良いと思います
今日は杉の話でした、そのうちに屋久杉の瘤の話もしたいと思っています
コメント