みなさんこんにちは。
あっ!!
と言う間にお盆が終わってしまいましたね・・。
久しぶりに近況の報告などをしてみたいと思います。
まずは現在の現場の話を
山の現場の話
6月から木曽の山の中で建設現場の管理を行っています。
1つ目は林道を作る工事
もう1つは小さなダムを作る工事
工事を行うためには支障木といって工事の邪魔になる立木を伐採する必要があります。
今回の工事でも支障木が発生し直径60cm程度の立木を数本ではありましたが自ら伐採を行いました。
木曽は岩場が多く、斜面も急な所が多いので伐採する際の受け口と呼ばれる伐採方向を決める最初の切り口を作る時が難しいです。それに大径木が多いので45cmのチェーンソーのバーでは一度に切れず、両側から切り込まなくてはならず困難に感じます。
こんな時には普段は重くて非現実的ですが90cmのバーのチェーンソーで一度に切ることができると危険も少なく伐採することができます。
林業は昭和の時代に入ってからチェーンソーの普及が進み、木材の生産スピードが飛躍的に上がりましたが、その後は生産体制が変わらず、未だにチェーンソーを使った昔ながらの伐採を行っています。そのため、危険だと思われる作業も相変わらず改善できずにいるため、ヒヤリハット作業がよく起こります。
ただ、変な書き方になってしまいますが、樹の伐採をしている時は【生きてる】って感じがして私は好きです。
私が勤務する会社が請け負った工事は11月末までに終わらせる予定で工事を進めています。
それまで、無事故で、丁寧な仕事を行い、発注者に喜ばれる仕事を目指して作業を行っていきたいと思っています。
現場までの通勤で往復3時間の時間が取られてしまっているので、木軸ペンの生産スピードとHPの更新頻度が落ちてしまっていますが、1本の木軸ペンを制作するのに逆に時間を掛け、1本1本心を込めて大切に作っていきたいと思っています。
最近の新作
それぞれに個性的な木軸ボールペンを紹介します。
キハダ
キハダの老木とはこのように美しい杢が出ることを知ることができました。
本来キハダは桑の代用品に用いられ、女桑とよばれておりました。そして桑とは銀と呼ばれる木目が特徴で、このキハダにもその銀と呼ばれる木目が素晴らしく現れております。
相変わらず画像ではうまく表せていませんが、虎の毛のような深みのある色彩になびく木目が1点物を感じさせます。そう何本も作れるものではありません。
この老木は樹皮に近い数センチ以外が洞になっており、奇跡的に残り数センチの肉厚の部分から木取りすることができた木軸ペンとなります。
本来は瘤を有し、美しい瘤杢で制作するはずでしたが、良い部分は虫に食われ、私の元では2本形になったのみとなっています。
どなたにも購入されなかった場合には、2024年のイベントにて皆さんに見ていただければと思っております。
屋久杉 油杢光明
屋久杉の説明は必要ないと思いますので、油杢の説明を少ししたいと思います。
本来内地の杉と屋久杉の違いは含まれる樹脂の量になり、一般的には6倍の違いがあると言われています。とはいえ、当然個体差があるため、千差万別にはなるのですが、極稀に油杢と呼ばれるように樹脂の濃縮された重い部分が入手できることがあります。
この木軸ペンは樹脂が多いために香り高く、また屋久杉特有の木目のゆらぎ(光明)を有するすばらしい木軸ペンとなりました。
是非手の中で愛でていただければと思います。
サペリ
サペリは2本販売しています。上杢と極上
こちらは極上の木軸ペンを紹介しますが、上杢の木目もキラキラとして素敵ですのでどちらもおすすめです。極上の方は数が取れないのでお値段は高めとさせていただきました。
アフリカからやってきたサペリ。
マホガニーの代用品としてサペリマホガニーと呼ばれることもあります。
特徴は木目になります。深くチヂミのような木目がくっきりと入っており、写真の苦手な私でもしっかりとその杢を捉え、紹介することができました。
国産の木材には無い色彩や、言われてみればアフリカっぽい。そんな木軸ペンとなっています。
サペリの中では間違いなく極上の杢を表していると思います。
どうせ購入するなら後悔しない木目をお探しの方へ、おすすめできる1本となっています。
私の家の杢の話(主に火鉢)
インスタグラムで少し紹介したのでこちらでも少し
また改めて個別に紹介していこうと思いますが、私の趣味。
杢を有する家具の紹介です。
特に火鉢の関東長火鉢は金具をあまり使わずに、欅や黒柿の木目の素晴らしい部分で商品価値を競う文化でしたので、杢が好きな方にはたまらない製品が数多くあります。
ここでは私のコレクションの一部を紹介していきたいと思います。
我が家では一番状態の良く、木目の素晴らしい火鉢になります。
1か月前に作られたと言われても信じてしまうほど綺麗な状態です。
黒柿の木目と欅の玉目の調和が美しく、職人によって切り取られた引き出しの木目もきっちりと繋がっているところが見どころになります。少し綺麗すぎる所が欠点ですね。
別の火鉢の側面の画像です。
こちらの欅は少し深みのある木目をしています。巨木から木取りされたことを思わせる木目をしており、玉杢の大きさ、陰影、内在する泡杢など、見どころの多い木目になります。
火鉢として少し傷んでいる部分があるため、素材が手に入り次第修理をしたいとおもっている火鉢です。
鏡板が栃、その周りを楓で囲って作られた机になります。
当時はリサイクルショップでとても汚く汚れていましたが、カンナを掛け、綺麗な状態に復元することができました。
栃の木目も見事ですが、楓の鳥眼杢と泡杢の中間のような星を思わせる木目も好きな家具になります。
世の中には色々な木目が潜んでいることを教えてくれた机になります。
最後に
以前のような更新はできなくなってしまっており、11月末頃、木曽への通勤が無くなってからが活動の本番になってしまうと思います。
どちらの仕事も手を抜きたくは無いので、木軸ペンのペースを落としながら、丁寧に良いものを制作していきたいと思っています。
来年の2月頃にはもしかするとイベントがあるかもしれません。その時には写真ではわかりにくい、木目の良い商品を皆さんに見ていただければと思って活動をしていこうと思います。
対面のイベントは商品の説明ができること、実際に手に取って画像を通さずに実物を見てもらうことができてとても好きです。
久しぶりに更新したので長くなってしまいましたが最後まで見ていただいてありがとうございました。
また明日からお仕事や勉強を頑張り、お互い人生を楽しんでいきましょう\(^o^)/
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