みなさん明けましておめでとうございます。
新たな年となりましたが、石川県での地震、羽田空港での航空機の衝突事故など、大変な災害や事故が続き、とてもめでたいと言えるような年明けではなくなってしまいました。
私は2011年東日本大震災と2019年の台風19号における千曲川の氾濫の際にボランティア活動を行ってきました。それは私が普段建設会社で働いており、少しでも被災地のお役にたてればと思ったから、ではありますが、今回の石川県での地震では恐らく、まだボランティアの受け入れ態勢が整っていないと思います。私を含め、各個人で募金や、支援物資の援助など、それぞれが被災地に向けてできることをすることが巡り巡って自身に返ってくることになると思います。縁があって同じ国に生まれた者同士、助け合いができる文化が当たり前になるといいですね。私は今回は募金にて支援活動とさせていただく予定です。
イベント情報
イベント名: STATIONERY STATION 文具フェア2024 ー5大祭りー
会場: 東京都 日本橋三越本店 7階催物会場(当工房)
日時: 2024年2月28日(水)~3月4日(月)(当工房は28日~3日まで)
公式HPはこちら👇
日本橋三越本店の魅力 パイプオルガンについて
日本橋三越本店の魅力の1つに【パイプオルガンの演奏】があります。
日本橋三越本店のパイプオルガンは、その重厚で華麗な音色が響く歴史的な楽器です。このオルガンは毎週金曜日から日曜日まで、正午、午後3時、午後5時の3回、約15分程度演奏者によって演奏されます。特に、無声映画の伴奏用に製作されたこの楽器の機能や性能が現代に蘇っています。三越のパイプオルガンは、ショッピング体験を超えた感動と文化の一片を提供し、訪れるお客様に独特の体験をもたらします。
昨年2023年3月に開催された文具フェアではパイプオルガンは修理中で演奏されていませんでした。現在は無事に修理が終わり週末に演奏されています。
半年程の修理期間を経て蘇ったパイプオルガンの美しい音色を吹き抜けの中央ホールに響かせる様子を是非体験しに来ませんか?重要文化財の中で感じる演奏はきっと貴方に特別な感情を抱かせるでしょう。
中央ホール、天女の像の裏側にパイプオルガンの演奏スペースがあり、演奏された音色は中央ホール全体へと美しく広がっていきます。
上の画像はパイプオルガンの音の調整画像のようです、パイプに切込みを入れ、音の調整をしているみたいですね。
1月の予定は下記のようになっています。詳しくは三越さんのHPにてご確認をお願いします。
次回は屋上の魅力について紹介する予定です。
イベント出品紹介 花梨(瘤)について
花梨の木は、東南アジア地域に生育し、その鮮やかな赤褐色の材と独特の光沢で知られています。この木は、木肌が美しく、丈夫で硬いことから高級家具やフローリング材として珍重されています。また、鳥眼杢や縮み杢など、カリン材特有の珍しい木目は、楽器の装飾などに使われる希少価値の高い素材です。
こちらの花梨のボールペンは、そんな貴重なカリンの瘤材を使用し、一本一本手作業で丁寧に創り出された芸術品です。書くたびに感じる木の温もり、見るたびに楽しめる美しい木目は、日々の生活に豊かさをもたらします。このペンはただの筆記具ではなく、手にした瞬間にその価値を実感できる一生ものです。
使い込むほどに深まる色合い、触れるたびに実感する質感は、所有する喜びを日に日に高めてくれます。花梨のボールペンを手にすることは、単なる書く行為を超えた、感性を刺激する体験となるでしょう。
職人目線で花梨を解説します。
天然の素材である木材はプラスチック素材や・金属素材に比べ、傷や割れが発生することがあります。
それは木材の持つ硬さ、粘りなどによって樹種ごとに異なります。例えば針葉樹である杉やヒノキは傷がつきやすく、逆に硬すぎる素材のスネークウッドなどは粘りがないために割れやすい性質を持っています。
この花梨はちょうど良いバランスを保っている素材になり、国産広葉樹の欅より硬いために傷に強く、割れにも強い木材になります。
当工房では木軸ペンを購入される方で、最初の1本であったり、悩まれている樹種の中に花梨がある場合には優先的におすすめしています。
まずは美しい花梨の木軸ペンを使ってみてはいかがでしょうか?
国産では?といわれた場合、当工房では私の大好きな欅をおすすめしています。
イベントに向けての取り組み テーブルクロスについて
ディスプレイについても少しづつ検討してきています。
昨年はテーブルの高さ、スペースの関係で検討したものの実行できませんでした。
今回当工房のスペースは昨年より小さな1800*600のテーブルでテーブルの高さは700とのことだったので制作してみました。
現地の照明によっては少し暗く感じてしまうかもしれませんが、どのような売り場に仕上がるでしょうか?私自身がドキドキしてしまいますね。。(苦悩
少しづつ良い売り場にしてお客様に楽しんでいただければと思っております。
会場に来ていただいた方、改善点を小さな声で教えていただければ嬉しいですね。是非小声でお願いします。
次回は新商品の紹介を行う予定です。
木軸ペンの楽しみ方 香り
木材の香りは、単なる感覚を超えた存在です。それは、深い森の中を歩いているかのような安らぎを与え、自然との一体感を想起させます。木の香りは、私たちの心を静かに落ち着かせると同時に、深い集中力を引き出し、創造性の火を灯します。
特に、手作りの木製の筆記用具から漂う繊細な香りは、書くたびに感じることができる特別なプレゼントです。それは、手に取る度に五感を刺激し、どこか懐かしく、どこか新しい物語を語り始めるかのようです。木材の香りは、私たちの日常に対する感謝を深め、生活に豊かな感情を加えてくれます。
香りを持つ木材は少しづつ、少しつづ香りが少なくなっていきます。樹脂の多い屋久杉や肥杉・肥松などは通常の木材に比べて長く香りを楽しむことができます。
肥杉は木目もキラキラとして素晴らしく、香りも強いために香りを楽しみたい方に向けておすすめしたい樹種になります。デメリットは広葉樹に比べて少し傷が付きやすいことです。そのためデスクワークで使える方におすすめです。
木軸ペンを使うことで起こる変化 樹をもっと知りたくなる
木軸ペンを手にした瞬間、あなたはその木の物語の一部となります。手にする樹種の美しさ、触感、香りから、その木が育った土地、季節の変遷、天候にまで思いを馳せるようになります。樹木一本一本には、その起源、成長環境、そして人々の生活における役割が刻まれています。樹種によって異なる硬さや質感は、それぞれの文化や時代における使われ方を物語ります。人々は、手元のペンから樹について学び、次にどんな樹種を手に入れるか夢見るようになります。古の木々が紡ぐ物語を通じて、樹木の持つ無限の魅力を発見する旅が始まります。
木軸ペンを手にした貴方はきっと数年後、私のように樹の虜となっていることでしょう。
まずは、そのペンの樹種について、また樹のどの部分から製品になったのかを想像することから始めてみませんか?
次回の日本橋三越本店 文具フェア2024 ⑤については1月30日頃に更新する予定です。
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