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GLF2022 楓瘤(紹介)

シャープペン

今月ももう少しで終わり、いよいよ9月に入っていきますね。

急に秋風が吹き、朝晩が肌寒くなってきましたが、今回は楓瘤を紹介していきますね。

秋の紅葉を彩るカエデやモミジ、普段私の仕事を行っている中央アルプス駒ケ岳にも点在し、唐松と共に紅葉の主役になる樹種です。

楓はモミジと同じカエデ科の植物で、葉の形の違いによって呼び方が変わっています。

カエデはモミジに比べて葉っぱの切れ込みの深さが浅く、カエルの手のようだと言われていたことからカエル手→カエデに変わっていったと言われています。

楓は英語ではメープルと呼び、縮杢の出た部位などは鑑賞性が高くヴァイオリンなどの底板に使用されています。

縮杢の出た素材も美しいですが、今回紹介するのは瘤になります。

特徴はその色彩と硬さにあり、色味が白っぽいこと、針葉樹に比べて硬さがあり、木軸ペンの軸として適しています。

手触りは花梨瘤と同じ散孔材のためにツルツルしていてとても気持ちの良い手触り感になります。

男性的なニレ瘤とさわり心地を比べてみると面白いかもしれませんね。

使っていただく場所は外仕事で使うことも出来ますが、作り手のおすすめは、屋内のデスクワークに向いているのかなと思っています。当然黒に比べ色味が白いために多少汚れが見立ちやすくなります。

蜜蝋ワックスで仕上げを行い、日々のメンテナンスでより一層コーティングされていくので、神経質になる必要はありませんが、落ち着いた場所、ゆっくりと筆記に向き合える場所でその美しい瘤や手触りを感じていただきながら作業していただくことをおすすめします。

私は自分だけの大切な筆記用具を使って筆記に取り組む時間はとても素晴らしく、心豊かになる瞬間だと思います。特に現在使い捨てのプレスチックの筆記用具を使っている方には大切に想える自分だけの道具を手にしていただきたいと思っています。

グッドライフフェアの会場では全ての樹種を手にとって、木目や手触りを確かめていただくことができます。小さなブースですが是非足を運び、私を含めた販売員さんに声をかけていただければと思います。

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