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日本橋三越さんの文具フェアを振り返ります

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みなさんこんにちは。

2022年12月中旬にお話をいただいて準備を進めてきた文具フェアも私の中ではまずまずの成果がありました。

このページではそのことについて少し長くなりますが纏めていきたいと思います。

イベント概要

名称 日本橋三越 文具フェア(木軸フェア)

場所 日本橋三越本店5階催事場

日時 2023年3月17日~3月21日(木軸ペン工房出品)

概要 木軸フェアとのこと、当工房以外に6名の作家様、+野原工芸さんと工房楔さんの木軸ペン販売が行われました。

イベントまでの取り組み

2022年12月に担当者さんからご連絡をいただいてから3ヶ月の活動を少し紹介しますね。

初回打ち合わせを12月24日(クリスマス)に三越5階ステーショナリーステーションで行いました。

ライオン像もクリスマス仕様でした

初めて三越さんへ伺い、その歴史とパイプオルガンの演奏に感激・感動したことを覚えています。

天女の像(まごころ像) パイプオルガンは天女の像の後ろにあります

その打ち合わせの中で数本持っていった当工房の商品を見ていただき、残り3ヶ月の間で木軸ペンを150本準備できることをお約束し、正式に参加させていただくことが決定し、その日からイベントに向けた準備が始まりました。

樹種

花梨瘤・天然一位・樺瘤・楓瘤・欅・神代欅・黒柿・紫檀・アフリカンブラックウッド・杉(杢)・ニレ瘤・栃の木・キングウッド・黒檀・天然カラマツ・紅檜瘤・屋久杉泡瘤

の17樹種を用意することを決めました。

おまけ

様々な樹種のきのこ・どんぐりをおまけとして用意しました。

イチイのどんぐり
様々な樹種のきのこ達

JANコード(バーコード)の準備

三越さんのレジではJANコードと呼ばれるバーコードによって商品の判別を行っております。

そのためJANコードを発行する権利を購入し準備する必要がありました。

木軸ペン工房としての登録費用も少なからず大変でしたが、商品1樹種ごとBPかSPかによって1つづつ分別をしなければいけなかったので、JANコードの発行は大変な作業になりました(慣れもありますね)

商品名・価格の表示
JANコード(バーコード)

これはマスターコードと呼ばれる資料を提出し、三越さんでデータを取り込まれる際にも大変だったと思います。

仮設置(自宅にて)

当工房としては昨年9月にビックサイトで開催されたグッドライフフェア以来の対面イベントでした。グッドライフフェアではブースの設営も計画しましたが、今回はスペースやテーブルの種類などが不明なまま日数が過ぎていく中で、想像力を働かせながら自宅にスペースを作り、商品の魅せ方など検討を行いました。

この作業のお陰で3月16日、三越閉店後の出品準備作業では、ある程度迷いなく作業ができたと思っています。

自宅での仮設置の様子

パンフレットの制作

以前より作ろうか考えてはいたのですが、良い機会でしたので、お客様に見て読んで少しでも喜んでいただけるようにパンフレットを制作しました。

現在は商品と一緒に付けさせていただいていますので読んでいただければ幸いです。

この制作作業には私の奥さんがはりきって手伝ってくれました。2児の娘の母であり、日々仕事や家事をこなしながら下書きや構成を考えてくれたことをとても嬉しく、センスのあるパンフレットに仕上がったことも嬉しかったです。

下書き 表
下書き 裏

また、奥さんの下書きをしっかりとしたパンフレットへ仕上げていただいた各担当者様、大変ありがとうございました。

右側がパンフレットです、ペンケースも同一の企業さんで制作しました

ミニ幟の制作と設置

イベントスペースを彩る飾りについて、当初は腰幕とよばれるテーブルから垂れ下げる生地を検討していましたが、通常のテーブルではなく、ハイカウンターと呼ばれる高さのあるテーブルを使用することになり、腰幕では現地の景観にそぐわなくなりそうになりました。

一方で小さな幟(のぼり)で演出することを勧められたこともあり、採用してみることにしてみました。

下記は実際に設置した様子になります。

右側が完成したミニ幟になります

2回目(最終)打ち合わせ

3月5日(日)ちょうど東京マラソンの日になりましたが、現地へ行き、販売スペースの確認と、JANコードの読み込みが正常に行われるか、確認を行いに三越さんを訪ねました。

ステーショナリーステーションの担当さんも当工房以外のお問い合わせやイベントの準備でお忙しい中、対応いただきましてありがとうございました。

2回目の打ち合わせを行うことでようやく少しづつイベントに向けた悩みなどが少なくなり、残り2週間で準備することが明確になりました。

手提げ袋もこちらで準備していましたが、三越さんの手提げ袋を提供していただくことで話が進み、イベントに向けた荷物を減らすことができたことも収穫になりました。

イベント期間中の様子やお客様との忘れられない出来事

開店前の様子を撮影しました。逆に開店中には写真を撮影することができなかったので、賑わいの様子は撮影できていません。

イベント全景写真

イベントスペース全景 開店前
イベントスペース全景 開店前

当工房の陳列状況

おまけやパンフレット・付属品の説明スペース
商品のワンポイント説明による展示販売
当工房スペースの展示の様子

お客様との出会いや出来事について

先日の記事でもお詫びしましたが、普段ネットでのお取引ではお顔がわからない状態でやりとりを行っており、意図せずお顔とお名前が一致しなかったり、お名前を聞くことができない中で大変失礼してしまった常連のお客様がいらっしゃいました。せっかく遠方より私に会うことを楽しみに来店していただいたこと、大変うれしく思っている一方、大変申し訳ない対応をしてしまったと思っております。

ここでは、思い出深い出来事を記していきたいと思います。

まずは、当工房として初めて対面販売で購入いただいた一般の方。購入していただくまで1時間から2時間ほど悩まれ、悩まれイチイのペンを購入していただきました。対面で商品を販売する難しさや喜びをギュッと凝縮した濃密な時間だったと思います。悩みに悩んで購入していただいたので、きっと大切に扱っていただけると思っております。思わず握手をしていただきました。

遠方よりイベントの為に来店していただいた常連の女性のお客様、2本購入していただきました。お話した時点では当日帰るか宿泊していくか決めかねていましたが、私の話術が足らずに楽しませることができなかったことを反省しています。自宅用と職場用で分けて使っていただけるとのこと、ありがとうございました。

記念撮影をしていただいたお客様も、商品の購入後、記念撮影を依頼してもらったお客様もいらっしゃいました。私としては大変うれしいことでしたが、お客様にとっても人生の1ページとなったこと、大変嬉しく思いました。

当工房の常連様で縞黒檀のボールペンを購入いただいた方もいらっしゃりました。過去に黒柿の良杢などを購入いただいた方に、実際に実物を見て購入いただいたことは少なからず自信になりました。ありがとうございました。

また、わざわざ長野県より駆けつけてくれた友人達や千葉県、神奈川県から駆けつけてくれた(呼んだ?)親戚の皆さんも大変ありがたかったです。

家族についても少し触れさせていただきますね。20日から1泊2日、東京旅行として父の晴れ舞台を見に来てくれました(実際の狙いは上野動物園です・・)2度はないかもしれないイベントだったのでチラ見してくれるだけで父は嬉しかったですよ。

その他にも語りきれないほどのお客様との出会いがありました。普段はお顔が見えない中でのお取引ですので、実際に感じたことなど伝えていただいたり、喜んでいただくことを肌で感じることができました。お客様との出会いだけでこのイベントは成功したと感じることができました。皆さんありがとうございました。

大変だと感じたこと

9時間の立ち仕事が大変でした!!

普段建設業で働いているので甘くみていたのですが、10時開店、19時閉店まで9時間の立ち仕事は2~3日経過して慣れてくるまで激務となりました。2日目の夜は膝がいたくなってしまって夜寝れず・・。

普段接客仕事をしている皆さん、大変お疲れ様です!お身体に気をつけてこれからも頑張ってください。

すみません、大変だと感じたことはこれだけです(´・ω・`)

ペン作家さんとの交流

今回は私以外に6名のペン作家さんと繋がることができました。

その中で4名の方とは夜ご飯を食べに誘っていただき、良好な関係を築けたと思っています。

みなさんそれぞれ作風に苦労されたり販路を切り開いたりされながら切磋琢磨していることを感じました。

また、意外に感じたことはライバルである、同じペン作家であっても業界として温かく包んでいただいたように感じております。私の属する建設業も実は同じであったりするのですが、ライバルなんだけど仲間。といった位置づけであることが嬉しく感じたことでもありました。

歳は離れていますが、数名の方とは今度ゆっくりお酒を飲もうね(^o^) とお別れすることができました。

私は日本酒が好きだったりします。普段家では飲みませんよ。

それぞれの方が日本橋三越本店へ呼んでいただける技術や歴史をお持ちの方達でした。それぞれの方の特徴や良さを感じて学ばせてもらおうと思えたことも収穫となりました。

主催者からいただいた嬉しかったお話

当工房は2年と2ヶ月ほど前に活動を始めた工房になります。

色々な縁や運があり、京都のお店への出品、ビックサイトのイベントを経て今回歴史のある日本橋三越本店で開催される文具フェアに参加させていただきました。

ただ、売上が特別高いわけでもなく、有名なわけでもなく、歴史もない工房をなぜ声掛けしていただいたのかずっと不思議だったので、イベントの終了する頃に声をかけていただいた担当の方にお話を伺うことができました。多少リップサービスが混ざっているかと思いますがお伝えさせていただければと思います。

最近特に木軸ペンを扱う工房さんも増えてきている中で、HPや販売サイトでのお客様とのやりとりや、文章の作り方など、色々検討した中で、【しっかり活動していると思った方に声をかけさせていただいた】と伝えていただいたことがとても嬉しかったですね(^o^)

これからもお客様とのやりとりを楽しみつつ、樹の良さをしっかり発信していきたいと思います。

そして一人でも多くの方が樹の手触りの優しさや温かさ、愛着のわく道具へと変化した古美た愛用の道具の素晴らしさを感じていただきたいです。

ちなみに、初回の打ち合わせの際に通常は建設業で活動していることをドキドキしながら確認したことも良い思い出です。しっかり理解していただいておりました。ありがとうございました。

ただし、今回のイベントの評価はまだいただいておりません。売上もそうですが、当工房が主催者が期待したほどの活動ができていたのか、しっかりと分析と反省を行い、次に繋がるように信頼される事業者になっていきたいと思います。

2つのイベントに出店し感じたこと

イベントを終え、出店する場所やお客様の状態について感じることができました。

昨年のグッドライフフェアでは販売本数は親戚が購入していただいた1本だけでした。

見事な惨敗だったわけです。

一方で今回のイベントでは数十本と言えば少し大げさに聞こえるかもしれませんが、数十本の木軸ペンを購入していただくことができました。

前回のイベントは家族連れのファミリー層の方達が無料で配られるおまけを目当てに散歩に立ち寄るイベントであったと振り返ると思うことができました。食事に使うお金以外のお財布を持ち、イベントに来ていただいたお客様は少なかったのではと思います。

対して今回のイベントでは伝統のある百貨店で開催されたこと、また、卒業祝いや入学祝いにギフトとして贈る時期に合わせたイベントであったことで、しっかりとお客様が購入の意思を持ち来場していただいたことが違いとなって表れたと思います。つまり、【購入していただく理由が今回はあった】と言えます。

とはいえ、今回はイベントが始まるまで別の懸念を持ち、1本も販売できないことを覚悟して望むことともなりました。それは、

木軸フェアとして、有名な実績を持つ多くの作家さんの中で、実績のない工房が戦っていかなければならないことでした。お客様からの目線で考えると、木軸ペンは購入したいと思っても当工房から購入する理由がない状態ですよね。

別の作家さんとお話をする中で上記のことを懸念している作家さんはやはりいらっしゃいました。

お祭りの屋台が【たこ焼き屋さんだらけ】だった時にどう戦っていくのかといった問題とも言えます。

結果的には様々な理由によって当工房を選んでいただくお客様がいらっしゃることで少なからず自信をつけることができました。

また、当工房のファンの方や様々な方に支えられて活動させていただいていることを感じることができました。

これから取り組んでいきたいと思ったこと

今後の当工房の活動につきまして、少し記載していきたいと思います。

現在の私の状況では1年に1~2回ほどの大きなイベントの出品が限界かと思いました。

木軸ペンの活動と建設業の活動について、両方に迷惑がかからないように運営していかなければいけないと思っています。特に建設業では少しでも力を抜いた計画を行うと、仲間の安全に影響を及ぼす仕事をしています。幸い昨年の工事が高く評価され、優良工事表彰をいただけそうなお話をいただいているので、昨年は両方の取り組みが上手くいったと自身では評価しています。

また今後の展開として、木軸ペンの金具についてファンのみなさんが増えてきて、資金が溜まってきた状態で新たな金具の計画と発注を行っていければと思っています。その際はクラウドファンディングを利用してみたいですね。ただし、2~3年後位を目標としています。

素材の木材については、元々杢板が好きなので、家族から苦情がでるほど集めております。Instagramではたまに紹介していますが、少しづつ紹介していければと思います。

今回のイベントでは木目にこだわった商品を展開でき、当工房の良さは発信できたのではと感じています。

これからも地道に自身が良いと思う商品を丁寧に販売していくことを心がけていきたいと思います。

神頼みの話(イベントのおまけ話)

きっと緊張したんだと思いますが、初日17日の朝は眠れず、ホテルの近所を散歩することにしました。

神社がまとまってあったこともあり、4つの社で手を合わせてイベントの成功を祈願したことも良い思い出です。

富岡八幡宮
深川不動堂
大榮山 永代寺
牡丹住吉神社

イベント4日目にもお詣りに行き、神頼みのイベントとなりました(^o^)

まとめ

主催者からイベントの評価が正式に届いていないので、当工房としてまとめさせていただきます。

楽しく 夢のようなイベントでした

お客様と直に触れ合え、喜んでいただく喜びを感じることができました。

作家さんとの交流も普段はできない刺激となりました。

ステーショナリーステーションのスタッフのみなさんのプロとしての振る舞い。

三越のスタッフさんの伝統を守り、お客様第一とする姿勢やプロ意識。

など、繰り返しになってしまいますが、様々なことを経験・感じ・学ばせていただくイベントとなりました。

学んだことを少しづつ、生活に活かし、プロ意識を持って、またイベントに呼んでいただける存在になっていきたいと思いました。

文才も無く、長いまとめ記事となってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方に心から感謝申し上げます。

またイベントやミンネさんでお待ちしていますね(^o^) よろしくお願いします。

長野の地元の友人から提供してもらった写真です 手前の方は犯罪者ではありません(^o^)

追記。イベントではきのこ・どんぐりのおまけが大好評でした。特に女性スタッフや女性のお客様にメロメロになっていただきました(^o^) ありがとうございました。

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