みなさんこんにちは。
前回欅のお知らせをおこなったばかりですが、なんと、今回も欅です。
共木と呼びますが、前回のボールペンと同じ木から製作していますが、ほんの少し外側の部分を使用しました。そのため色彩はこちらのシャープペンの方が薄くなっています。
ただし、木目は極上です😁 しっかり玉杢が入り極上の木軸ペンであることを証明しています。
欅の玉杢について
古来より欅が好まれ、玉杢が高値で取引されてきた理由を考えてみました。
1⃣色彩
玉杢の発生する木材として欅とタモが有名で良く目にすることがありますが、タモは欅ほどの金額で取引されていません。その違いは色彩にあると思っています。
タモの白っぽい色彩に比べ、欅は赤みの強さや落ち着いた色彩をしているために好まれたのでしょう。
そのため輸入材ですがブビンガの玉杢や花梨の玉杢も高値で取引されています。
2⃣杢
杢とは樹の木目が一般的では無い状態で、鑑賞性が高いことです。
例えば、花梨瘤杢・栃の縮杢・欅の玉杢は有名ですよね。
欅の利点は広葉樹で比較的まっすぐな立木が多く、長材や幅広材が取れやすいこと。
また割れにくいので、建築材に適していることです。
杢の最上位は瘤杢だと思っていますが、瘤では長尺物は取れませんし、瘤材は乾燥時に割れやすいために建材やテーブルなどの杢として鑑賞するためには国産材としては欅の玉杢が最上だったのでしょう。
3⃣硬さ
栃の縮杢と欅の玉杢について、硬さで比較していきます。
どちらも広葉樹なので、針葉樹の杉や檜に比べると硬いです。
国産の広葉樹の中で硬さを1~5の数値で比較すると(当工房比)
欅4~5
栃2~3
といったところでしょうか。個体差はありますが栃は爪でギュッとすると板に跡が付きますが、欅は爪が痛いです😁
用途によりますが、一般的には軽く柔らかい木材に比べ、重く硬い木材の価格が高いのは当たり前ですよね。
4⃣ ペンの画像
欅のシャープペンの説明をするつもりが欅の説明になってしまいました。
ミンネさんのサイトでも見れますが、欅の玉杢と綾目の美しい欅の木目をごらんください。
大切に使っていただくうちに、ツヤが出て、色彩も濃く変化していくと思います。
私は欅の玉杢に魅せられ骨董関東長火鉢の収集を行っています。江戸時代から昭和初期に作られた江戸火鉢は欅の木目を競い合って作られた素晴らしい芸術品だと思っています。
その芸術的な火鉢に負けず玉杢が入り木目が暴れ色彩も特徴的なシャープペンとして仕上がりました。
クリスマスも近くなってきております。自身へのプレゼントや大切な方へのプレゼントに検討していただければと思います。
ここだけの話、また火鉢を購入してしまいました。そのうち木目や修理の状況など報告するのも面白いかなと思っておりますので、楽しみにしていただければと思います。奥さんには内緒なんですけどね・・。
それでは久しぶりの更新になってしまいましたが、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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