皆さんこんにちは。
先日売り切れになっていた黒柿のボールペンや神代栗の木軸ペンを販売サイトへ追加しました。
その中でも特に黒柿のボールペンの木目が素晴らしかったので紹介し、最近取り組んでいることや近況報告をしていきますのでよろしくお願いします。
極上黒柿のボールペン
貴重で希少と言われる黒柿とて、木目の現れ方は様々で、素晴らしい景色を感じることができるものから、黒がチョロっと乗っているだけのものまで様々ですよね。
大切だと思うのは購入され、使われる方が愛おしく思えたり、大切に想ってもらえるように商品の良さを伝えることだと思っています。
黒柿は古柿が年月を経て、傷つき成長していく中で樹芯の方から黒く変色していく現象ですが、伐採された時に黒柿の価値もおおむね決まります。
その木目は網杢なのか、ベタ黒なのか、孔雀杢なのか、薄い日の丸のような【なんちゃって黒柿】なのか・・。
今回紹介する黒柿のような網杢や孔雀を思わせる木目は原木の時点で木口に模様が出ているので原木価格は高騰します。


この木軸ペンは特に表面の模様が素晴らしくうっとりしてしまいます。
また、自家製の蜜蝋ワックスにて丁寧に仕上げを行っています。蜜蝋ワックスを塗布することで黒い色彩はより黒く、元々の白い木肌はクリーム色へと変化し、艶と味わいが増します。
また、使い続けることで手の脂などによって光沢が増し大切に想ってもらえるような道具へと変化していきますので、メンテナンスを行う過程も楽しみながら木軸ペンを育てていただければ幸いです。


黒柿の木目は特に一期一会になりますので、気に入っていただけた時に購入していただきますようよろしくお願いします。きっとこの木軸ペンの木目は貴方を幸せにしてくれると思います。
レーザー彫刻
今年になり、レーザー彫刻機を2台購入し楽しく遊んでいます。
木材と鋼材、アクリルなど様々な素材に彫刻ができるので少しづつ作品を紹介していければいいですね。
今回は名刺入れに駒ヶ根市らしいデザインを彫刻してみました。
私の住む長野県駒ヶ根市の特徴は中央アルプスと南アルプスの2つのアルプスを望むことができること、中央アルプスにはロープウェイが架かっていること。

その2つをイメージして作ってみました。
そのうち木材の名刺入れにもチャレンジしてみたいですね。
壁掛け時計(小)
レーザー彫刻機を購入したことで、早速時計の文字盤作りにもチャレンジしてみました。
時計の機構の部分は購入品です。
一番苦労したところは、機構を取り付ける穴掘り。
慣れていないので半手彫り・・・。次回からはもう少し楽な方法を検討したいと思いました。
時計は比較的形状が大きく、木軸ペンと比べると他者と差別化できる部分が大きくて好きです。
この下では個別にどのようなイメージを持って作品を作ったか。自己満足かもしれませんがお伝えしたいと思います。



栃の木
栃の赤身と白身をミックスさせ、キラキラした木目も取り入れました。
通常栃の赤身は歪みやすいと言われ避けられることが多いですが、時計の場合には赤身が良い仕事をしていると感じます。
文字盤は主要部分に栃、柿、楓、銀杏の葉をアクセントにしてみましたがどうでしょうか。
普通じゃつまらないですしね、【樹が好き】って感じがしませんか?(^^♪

黒柿
黒柿はちょっと中二病っぽくなってしまったでしょうか。
文字盤をどうしようか悩んだんですよね・・。
もっとシンプルになる未来もありましたが、結果的にこの形を選択。
主要部分の雪月風花とは(四季折々の自然の美しい景色を楽しもう)といった四字熟語になります。
私は黒柿のこの時計には景色と日本らしい和を感じて欲しかったのでこのような文字盤となりました。
11の部分は・・・遊び心ですね(^^)/

漆塗りチャレンジ
漆にチャレンジしなければと思うこと数年。
木曽にある漆器工業協同組合さんにお邪魔し、生漆を販売していただき現在漆塗りにチャレンジしています。(初回漆塗時にかぶれを経験しました・・・。現在かゆかゆです)
私がやりたい漆塗は【拭きうるし】と言って木目を際立たせたい塗り方です。
ここでは漆の基本を少し
基本その① 漆塗を行い、漆が固くなるまで(乾く)1日以上経過させること
基本その② 通常5回以上塗り重ねる つまり最低5日以上かかる
基本その③ 漆が固まるには条件があり、気温20°湿度70パーセントが適当
つまり、漆を塗り重ねるのに現在は気温と湿度が足りておらず、その分余計に日数がかかる作業になります。やってみると大変と感じること、思ったよりも手触りが悪いと感じられなかったことなど、色々と感じることができています。
失敗の先に成功があるので小さな失敗を重ねながら楽しみながら成長していきたいと思っています。
そのうち漆製品をテスト販売する予定ですがその際は仕上がりを楽しみにしていていただければと思います。





お皿は栗
木軸ペンは欅、栃、タモ、セン、楓。
生漆と黒漆にて拭き漆を行い色彩等の質感をテストしています。
終わりに
ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいました。
昨年から燃え尽きちゃった症候群を発症していたことも原因になるかもしれません。
インスタグラムの方では更新しやすいこともあり、このHPよりも日々の活動を報告してはおりますが、また少しづつ喜び楽しんでいただけるような木材の情報を届けていければと思いますので、また機会がありましたら覗きにきていただければ幸いです。
春となり花粉も飛びはじめ、家族の蜜蜂も飛びはじめ良い時期になってきましたね。
お客様方には丁寧に作った作品を喜んでいただけるように活動していきますので今後ともよろしくお願いします。
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