実は前の記事は9月に作ったものだったりしました・・☺
6月から中央アルプスの麓、1600m付近の山の中で小さなダムや崩れた斜面を直す仕事に従事しています。
山の仕事は危険な作業が多く、少しの気の緩みでも大きな事故に繋がることがあり、どうしても木軸ペンの活動よりも安全に現場を運営していくことに重みを置いて活動してきてしまっています。
木軸ペンの活動では基本的には自分が気を付けていれば大丈夫なのですが、会社や作業員、それぞれの家族の顔が浮かぶと適当な作業指示はできなくなってしまいます。
工事はだいぶ予定通りに進み、11月中には現場の完成を、12月中旬に完成したものを引き渡す前の検査が控えています。
とはいえ工事完成が見え、少しづつ気持ちに余裕が出てきたのでモクペンの活動を再開していきたいと思っています。
もしかしたらこの記事も楽しみにしていただいている方がいらっしゃるかもしれませんが、更新が悪く申し訳ありませんでした。
今回の記事では色々とこまごまと素材などを紹介していきますね。
黒柿製材と素材
製材
原木で仕入れてきた黒柿
2つにチェーンソーで切られた断面は木目が細かく、白と黒のコントラストも良さそうだったのでワクワクしながらの作業でした。
結果的に思ったほどの木目ではなかったのですが、まぁそんな時もありますよね☺
気を取り直して新しい良い原木を探していきたいと思っています。
挽いた板はしばらく水中養生でじっくりと乾燥させていきます。
使えるようになるのは・・3年後位でしょうか。
木目はあれでしたが、縮杢が強い黒柿だったので製品にしたときにはまた違った面白さが期待できそうです。
素材
続いては黒柿の素材採取のために長火鉢を仕入れました。
炉縁の黒柿が見事です☺
上手に解体することができたので現在試しに1本加工しています。
後は金具を付けるだけなのですが、また完成したらご紹介したいと思います。
良い素材に巡り合える幸せを感じながら大切に加工していきたいですね。
謎の針葉樹瘤材
長野県飯田市にあるヤマキチ木材さんで開催された1枚板祭りでゲットしてきた謎の瘤材ですが、針葉樹のなんでしょうね。ヒノキ系の強い香りの素材です。
当工房でも取り扱っていた紅檜っぽい香りですが確実なことはわかりません。
30年ほど倉庫で眠っていたらしく埃だらけだったので一緒にお風呂に入り長年の汚れを落としてもらいました。
すぐに製材して素材にしようかと思ったのですが、相変わらず切れない病が発症しひとまずオブジェとして眺めていこうかと・・思ってます☺
良さそうな素材を簡単に切れる性格ならどんどん良いペンが誕生するのですが・・切れないんですよね・・。杢は瘤杢に光明が入る系の希少タイプですのでどこかでしっかりと紹介させていただきますね。
現場と木軸ペン
現場のことを少し。
現場事務所周辺は木の看板などこだわって設置させてもらいました☺
完成間近の谷止工です。河の勾配を緩くして下流域へ土石流が発生することを抑制する狙いがあります。
現場事務所と休憩所にはどんぐりなどで癒しを提供しています(自分が癒されているだけかも・・)
まとめ
繰り返しになりますが、あっという間の11月ですね。
最近まで本当にモクペンの活動ができていませんでしたが、そろそろです。
どんどんと良い素材を収集していきたいと思いますので楽しみにしていてくださいね☺
次の記事ではまた新しい素材を仕入れていると思いますので、その紹介もさせていただこうかと思っています。
それでは次回も楽しみにしてください。
またよろしくお願いします。
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