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メンテナンスの方法と効果について

このページでは木軸ペン工房の木軸ペンとニスや漆などで仕上げていない、無垢の木材のメンテナンス方法を紹介していきたいと思います。

付属品について

メンテナンス用に蜜蝋ワックスとマイクロファイバーの布が同封されています。

目的と効果について

目的

①一番の目的は定期的に木材にオイルを染み込ませること、木材の表面に蝋の膜を張ることになります。

②副産物的な感じで木軸ペンについた汚れが落ちること、木材が濡れ色になり一番美しい瞬間を鑑賞できる時間を楽しむこと。になります。

効果

蜜蝋ワックスを塗布することで染み込みやすい汚れに対して染み込み難い状態を作り出します。

また、定期的に手間をかけることで道具に対しての愛着や、時間をかけて木材を育てる感覚を楽しむことができます。

使用方法

無垢の木材やオイル仕上げの木材に対してのメンテナンス方法となります。

① マイクロファイバー(布)を広げ、蜜蝋ワックスの入った小瓶から綿棒などで少量ワックスを取り出し、布へ塗布します。

①-1 または、直接木材へ蜜蝋ワックスを塗布していただいてもかまいません。

② 木軸ペン等へ布に塗布した蜜蝋ワックスを塗りつけます。多少ドロドロの状態になっていてもすぐに拭き取りを行いますので問題ありません。

③ 塗り付ける際に、少しの汚れであれば塗り込むように擦り付ける時に汚れが落ちることが多いです。

私が一番メンテナンスが好きな瞬間で、濡れ色と言って一番木材が魅力的に見える瞬間になり、この一瞬のためにメンテナンスを行うと言っても過言ではないでしょう。

④ 綺麗に拭き取ります

せっかく塗りつけた蜜蝋ワックスですが、綺麗に拭き取らないければベタつきの原因になりますので、丁寧に愛情を込めて拭き取り作業をしてください。

塗布から拭き取りまでの時間の間隔ですが、塗布した1分後でも1時間後でも経験上は問題ありません。クルミオイルなどのオイルフィニッシュの際は早めに拭き取りをした方がよいかと思います。

※クルミオイルやオイルフィニッシュは早めに拭き取りを!

というのもオイルが表面に軽く残る程度であれば問題ありませんが、木の中(道管の中)に残るほどオイルを塗布し放置しておくとベタベタした感じがずっと残るようになってしまいます。結構不快な感じがする木軸ペンになってしまうので注意してくださいね。

頻度について

購入当初は1月に1回程度のメンテナンスをおすすめしています。

木軸ペンの初心者さんに対しては半年間位は1ヶ月に1回程度のメンテナンスを行っていただければ、段々とメンテナンスへの理解ができてくるかと思います。

また、樹種別では硬い木材よりも柔らかい木材の方が汚れが付きやすく、傷が残りやすいのでメンテナンスを推奨しています。

例えば柔らかい木材は杉や楓になり、硬い木材は黒檀やキングウッドとなります。

最後に

ニスや漆で仕上げてある木材と蜜蝋ワックスなどで仕上げたオイルフィニッシュの違いは、このメンテナンスの作業を楽しめることにあります。

私は骨董の火鉢を収集し、汚れた状態から綺麗な状態へ変化させることを趣味として楽しんでいます。

火鉢に使われる木材は基本的に欅と黒柿になるのですが、漆やニスで仕上げられた火鉢とそれ以外で仕上げられた火鉢では【古美る】ふるびた木材の良さが全く異なってきます。

言い換えると、ニスや漆=変わらない美しさ。 オイルフィニッシュ=刻と共に変化する美しさ。になります。

毎日のように乾いた雑巾で拭き込んだ無垢の欅の木目は数年後にはツルツル艶々な、うっとりとする木材へと変化しています。この感覚を貴方にも体験してほしい。そう思っています。

現代社会の中でじっくりと刻をかけて1つの道具に向き合う時間と機会を作ることは、きっと貴方の心へなにかの変化を与えてくれる体験になるはずです。

きっと1年後にはメンテナンスしなくちゃ→メンテナンスしたい♪ と感覚が変化していると思いますよ。

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